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国土交通省信濃川下流河川事務所

10年の時を超え横田切れ公園でタイムカプセル開封

2024/09/20 新潟建設新聞

 燕市横田地先の横田切れ公園で、2014年12月に埋設されたタイムカプセルが10年の時を超えて開封された。タイムカプセルは北陸地方整備局信濃川下流河川事務所と同事務所発注の横田地区低水護岸補強工事および、その2工事を担当していた坂詰組と水倉組が、地域との交流を目的に現場近くの島上小学校4年生とともに埋設。中には「10年後の私へ」と題した児童の手紙や工事関係者のメッセージなどが収納された。

 埋設から10年が経過した16日、当時の発注者、施工者、小学生の手によって掘り起こされた。当時の小学4年生も20歳を迎える年となり、10年前の自分からの「日本に住んでいますか」「パティシエになっていますか」などの現在の様子を尋ねる手紙に「まったく違う道に進んでいる」と笑い合いながら回答し、当時を思い返していた。

 現場代理人を務めていた水倉組の原康史氏は「10年はあっという間だった」としながらも「昔は土曜日も働いていたが、今では、もう戻れない」と話し、坂詰組の矢部広安氏も「ちょうど、この工事の後からICT技術が出てきたが、今では当たり前になってきている」と10年の変化を振り返った。

 また当時、三条出張所長を務めていた阿賀川河川事務所の南健二副所長は「建設業界に携わる人が出てきてくれたら、やったかいがあったかなと思う。久しぶりの再開となったことで良い思い出になれば」と語った。

【写真=掘り出されるタイムカプセル、当時を振り返り懐かしむ】

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