県峡南建設事務所は、利根川砂防工事（一部債務）を進める。工事は総合評価方式の一般競争入札を執行して発注となる。入札公告の時期は９月下旬に予定している。

　富士川町舂米地内を流れる利根川に既存する砂防ダム１基の修繕と改築を行うもの。

　既存する砂防堰堤は建設から年月が経過し老朽化が進んでいる。堰堤の水通し部分も欠けた状態にあり、水叩き部分も傷みが見られるという。これまでに発生した台風や増水などにも耐えた構造物のため、傷みがある部分を直す工事を主に行う。

　今回の工事では既存堰堤の下流側にコンクリートによる腹付けを行う。

　水叩き部分も長年水に打たれたため復旧を図る。Ｌ８ｍを見込む。修繕と改築により、従前機能を保つための工事を進めていく。

　砂防堰堤の概要はＬ約10ｍ、高さ６ｍ。現場は同地内を流れる利根川が分流する箇所から少し上流の場所に備わっている。

　設計業務については山梨技術研究所が担当し策定した。成果品はすでに納品済みとなっている。

　工期は来年の５月末までの渇水期中に進めて、その後の片付け作業を含め、来年６月30日の完了を見込んでいる。

　今後について担当課では、水叩き部分の長さがまだ足りない状況にあることから、将来的には伸ばす必要性を想定する。整備は予算状況をみながら考えていきたいとしている。