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茨城県警察本部

10月に建築再公告/古河警察署移転改築

2024/09/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 県警察本部が進めている古河警察署の移転改築事業で、10月にも建築工事が再公告となることが分かった。その後、年明け1月に開札し、順調にいけば3月議会で本契約についての議案を上程し、4月着工となるもよう。なお、擁壁設置工事、電気設備工事、機械設備工事、外構工事も別途発注となる。整備費の総額は39億5600万円。

 前回の建築工事の入札は6月4日に公告となり、8月9日に開札。3JVが参加したが全者辞退で取り止めとなった。予定価格は23億400万円(税抜き)。工期は12月1日から2027年10月28日までの660日間。28年4月1日の供用開始を予定。

 このときの主な参加条件は、代表構成員が県内に本店を持つ、建築Sの年間平均完工高が11億5200万円以上で、2004年4月1日から24年6月1日の期間に同種または類似工事の元請施工実績を持つもの。構成員は県内に本店を持つ建築SかAクラス。

 装備施設課は再公告に向けて精査を進め、資材高騰の影響が大きいことから、予定価格を積算し直しているが、大きな変動はないようだ。

 古河警察署の建て替えは、現在の古河署(1966年築、RC造3階建て、延べ2000㎡、敷地約4100㎡)で老朽化と狭あい化が進んでいることから実施する。

 建設地は古河駅東部土地区画整理事業用地(古河市西牛谷143街区1画地、145街区1画地)。敷地面積が1万5379・21㎡。庁舎棟はRC造(一部PC造)3階建て、延べ5223・23㎡、東側車庫・倉庫棟はS造2階建て、延べ864・24㎡、西側車庫棟はS造平屋、400㎡、署長公舎棟がW造平屋、76・18㎡。来訪者駐車場は100台分で、合計300台分を整備する。

 災害対策としては、古河市のほとんどのエリアが浸水地域に当たるため、かさ上げを行う。また、停電に備えて72時間以上稼働できる発電機を設置する。

 実施設計については、桂設計(新宿区)と団建築設計事務所(水戸市)のJVが策定した。

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