記事

事業者
(一社)建設技能人材機構

【JAC】日本の技術に関心深く/響く「よし!」の声/建設業務体験会で学生たち

2024/09/17 本社配信

 JACが主催した「Japan Construction Industry HANDS-ON WORKSHOP」の日本の建設業体験会にはインドネシアの4つの地域から高等専門学校4校16人の生徒が参加した。生徒たちは▽足場▽鉄筋施工▽型枠施工▽VR体験▽日本の作業服試着―などを通じ、実際の日本の建設現場を体感した。参加した学生たちからは、安全性や技術などが進んでおり興味深いといった声や今後も体験会を開催して欲しいなど好評だった。足場体験での指差呼称「よし!」の声が響く会場をで、アンワル サヌシ事務次官も「よし!」と指を差した。

 足場体験は、フルハーネスを使用し、フックの掛け替えと指差呼称「よし!」の掛け声を体験した。鉄筋施工体験はハッカーによる鉄筋の結束を行った。型枠施工体験は。型枠パネルの建て込みなど。VRは建築中のRC建物の柱や壁の中を3次元で実感した。作業試着は安全性に優れ、機能的でおしゃれな作業着に袖を通した。

 参加した学生と引率の先生に話を聞いた。

 体験会について「さまざまな技術など非常に興味深かった。学校で、先輩や後輩たちにも伝えたい」「技術やツールが進んでいる。また揃っている」「日本の建設業へ興味がわき、日本に働きにいきたい」「もっとやってほしい」「とても素晴らしいイベントで、知識も増えるのでとても良い」と高く評価している。先生も「安全性やツールが進んでいるのが一番いい」と。

 インドネシアでは竹を使う現場もある足場の体験に関しては「足場の鉄材が良い、インドネシアとはとても違う」「足場体験が面白かった」との感想。先生も足場を高く評価しており、できれば生徒の練習のために欲しいと話してくれた。また、指差し呼称については「最初、意味が分からなかったが、説明をうけ、トライしてみたら意味が良く理解できた。よし!」。

 日本の建設業のイメージは「使っている材料などが強固、また質も高い」。先生からは「建設作業のツールや作業着なども、全て綺麗で技術も進んでいる」とし、生徒たちの勉強のためにも欲しいと言っていた。

 日本の建設業への興味を示す一方、不安に思うことを聞くと「言葉が心配」「食事でイスラム教なので豚肉以外が沢山あるのだろうか」「冬と夏があるので気候が気になる」と言った声が聞かれた。

 参加していたマランムハンマディヤ大学のサニス・ユニアルディ副学長に体験会の感想を聞くと、実際の日本の産業環境を体験できることが一番の魅力だと。日本の工事現場の環境は、インドネシアよりも技術的なもの、仕組みが進んでいる印象がある。また、安全対策を徹底的に行うという印象もあるという。また、同校からも日本に働きに行っている学生も多いが、日本語の試験が大変だと説明してくれた。

※次回「インドネシアの実情」に続く

足場を体験するアンワル サヌシ事務次官 フックを掛けて「よし!」 体験会で日本の建設業を学ぶ 日本の建設業に興味を抱く学生たち

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら