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群馬県明和町

明和町は明和東小学校での工事を計画

2024/09/25 群馬建設新聞

明和町は、明和西小学校(川俣26)の長寿命化改修工事を2025年度から着手することを明らかにした。実施設計業務は指名型プロポーザルで、福島建築設計事務所(前橋市)に決定している。当初予算には明和東小学校(千津井293)の基本設計と合わせて委託料に5000万円を計上した。

同町では学校施設が小学校2校のほか、明和中学校(新里298-1)の3校で構成されている。ともに40~60年が経過し、老朽化が著しく対策に向けて検討を進めており、「明和町学校のあり方審議会」などを開催し、建て替えか長寿命化を行うかなどの方針を議論してきた。

現段階における長寿命化工事の優先順位については、明和西小学校南校舎が最優先となり、次いで明和東小学校南校舎、明和中学校南校舎となる。明和中学校の着手時期については未定としている。学校施設整備基本構想および基本計画については、福島建築設計事務所が担当してまとめた。

25年度に着工する明和西小学校は、南校舎と北校舎で構成。南校舎および北校舎で構成されており、南校舎は2棟に分かれている。南校舎東側と西側はともにRC造3階建て、延べ床面積は東側が1350㎡。西側は1264㎡。いずれも建設から60年が経過している。北校舎はRC造2階建て、延べ床面積1401㎡で1980年に建設された。97年に南校舎、99年には北校舎で耐震補強工事をそれぞれ行っている。

老朽化している一方でコンクリート強度調査の結果では、圧縮速度の基準値である13・5以上を全てクリアしていることから、長寿命化工事でも対応が可能となったため、今回の判断に踏み切った。

明和東小学校は、2024年度に基本設計業務に着手し、25年度から実施設計業務に移行する予定。南校舎は建設から50年以上が経過していることから老朽化が著しく、雨漏りなどが生じている状態となっている。南校舎は1966年に建設されたRC造3階建て、延べ床面積1695㎡。北校舎も同様にRC造3階建てとなり、延べ床面積は1806㎡の規模となる。98年に南校舎の耐震補強を実施している。

着手時期未定としている明和中学校は、南校舎と北校舎で構成。南校舎はRC造2階建て、延べ床面積1293㎡。北校舎はRC造3階建て、延べ床面積2493㎡となる。

なお、建て替えを行い小中一貫校整備という案もあったものの、新たな土地取得および建設費用などで70~80億円を見込むため、財政的な負担が大きく生じることなどのほか、統合した場合、町の中央部分となり、町の東西においては地域のコミュニティがなくなってしまうことも危惧されており、統合についてはデメリットが多い現状が見られたために見送っている。

改修工事費は明和西小学校南校舎が5億3587万円、明和東小学校南校舎が3億4748万円、明和中学校南校舎は2億6507万円となり、3校合計で11億4842万円を見込んでいる。

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