新潟労働局は、アルゴス(妙高市)とナンバ(長岡市)を女性活躍推進法に基づく認定(えるぼし認定)企業に認定した。また、アルゴスは次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づく認定企業(くるみん認定)で、不妊治療と仕事の両立に取り組む「くるみんプラス」にも認定され、ダブル認定となる。20日には認定通知書の交付式が執り行われ、千葉茂雄局長から認定書が手渡された。
えるぼし認定は、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度。女性が能力を発揮しやすい職場環境となっているかを5つの項目で評価し、認定する。県内の認定企業は57社となる。
また、くるみんプラス認定は、育児休業や雇用環境の整備など次世代法に基づく計画を策定し、達成するなど一定の要件を満たす、くるみん認定の基準に加えて、不妊治療のため休暇制度や仕事との両立に関する取り組みなどの基準を満たした場合に認定される。県内ではアルゴスが2社目の認定となる。
アルゴスの久保博一専務は「一つ一つの積み重ねが今回の認定に結びついた。時代に求められるものであり、これからも社員から終身雇用を願われる会社にしたい」とした上で、女性の採用は年々増えており「女性でも働きやすい部分が評価された結果」と話した。
ナンバの難波俊輔社長は、「人口減少、働き手不足の中で、制度や仕組みを変えたり取り組んできた。女性に限ったものではなかったがバックオフィス側の採用を進めたところ、結果的に認定を取れる状況になった。各部署に今まで無かったポジションをつくったことで女性が増えた」と述べた。
千葉茂雄局長は「地域経済の担い手の確保、時代を担う子供の育成支援には、女性はもとより誰もが働きやすい職場環境の整備、両立支援が重要で、社会全体で働き方改革を進めていく必要がある。今後も、次世代を担う子どもが生まれ、健やかに育成される環境を職場の面から整備する取り組みの促進、女性も男性も活躍できる活気あふれる職場へとさらに発展してほしい」と期待を込めた。
【写真=交付式が執り行われた】