嬬恋村は団体営事業として、農地耕作条件改善事業干俣2期の工事に着手する。事業期間は2024年度から26年度となっており、本年度は10月~11月に1工区の獣害防止柵設置工事を指名競争入札で発注する。設計は群馬県土地改良事業団体連合会(前橋市)が手掛けた。
干俣2期の全体計画としては、干俣地内でバラギ湖西側の県道大前須坂線や干俣川付近に位置する畑を囲うように獣害防止柵を合計延長6700mで設置する。受益面積は29ha、総事業費は2億1500万円となっている。
今回発注する工事は、同県道西側の山中で延長900m区間を対象に高さ2mの獣害防止柵を設置する。来年度は、数工区に分割しての発注を見込んでいる。なお、いずれの工事も農作の繁忙期となる9月~11月を避けて実施する。
同事業は、一大農産地である夏秋キャベツ畑が山林と接していることが多く、近年では周辺に生息するシカやイノシシなどによる被害が深刻化しており、鳥獣被害防止のために行うもの。19年度~23年度は、干俣1期として2期の南側で獣害防止柵設置を行っている。