県水産振興課は水産物供給基盤機能保全事業基本計画に基づき、霞ヶ浦および北浦において水生植物帯の造成工事と保全工事を進めている。本年度はこれから、霞ヶ浦の稲敷市鳩崎地内の矢板補修工事を10~12月に一般競争入札で発注する見込み。工事予算額は6000万円。また、来年度は北浦の行方市宇崎の造成工事に向けた設計を計画している。
保全工事は、ヨシの植物帯を囲っている波よけの木製矢板が老朽化で崩れていることから、コンクリート製に更新するもの。作業船を用いた水上施工を主とする。稲敷市鳩崎の延長は401・6m。工期は5カ月を想定している。
設計については㈱ニュージェック茨城事務所(水戸市)が策定中で、まもなく完了予定。
県水産物供給基盤機能保全事業基本計画によると、保全工事は残り4施設で、鳩崎のほか、行方市繁昌(L245m)、行方市山田(L286・3m)、行方市矢幡(L145・8m)。全て北浦で、1年に1カ所ずつ施工していく見込み。
造成工事(盛土、植栽工)は、北浦の行方市宇崎で計画。植栽面積が約3000㎡。来年度に設計、26年度に工事となる見通し。
なお、昨年度は福井建設(石岡市)が、かすみがうら市柏崎(霞ヶ浦)と行方市八木蒔(北浦)の保全工事を実施している。落札額が8552万円(税抜き)。
この入札の主な参加資格は、県内に本店か支店を持つ、土木SまたはAクラスの特定建設業者で、2013年4月1日から23年9月27日の期間に国内で国、地方公共団体発注の同種または類似工事の元請施工竣工実績があること。