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栃木県宇都宮土木事務所

宇都宮土木、宇都宮結城線、北小前240mの施工順序検討、西に迂回路、歩道橋架け替え

2024/09/26 栃木建設新聞

 県宇都宮土木事務所は、上三川町の主要地方道宇都宮結城線上蒲生工区重点整備区間980mの施工計画を再検討。このうちカーブが連続し事故の危険性が高い上三川北小学校前240mの緊急性を考慮。用地取得が完了次第、整備の優先順序を固め工事を発注する。同区間ではカーブを是正するため法線を西に振り、迂回路240mを確保。クランク状に交差する町道2路線を十字路化。現道に沿って流れる普通河川赤沢川160mを付け替えるほか、渡河2カ所はボックスカルバートで施工。歩道橋は南に120m移動し架け替える。施工計画検討業務はシー・アイ・エスが担当。

 上蒲生工区は北を石田地内の町道3―023号線との交差点付近から新4号国道までの1600m。カーブが連続し視認性の悪い区間でスピード超過による事故が発生しており、拡幅と線形改良を行い改善する。

 計画幅員は14・5m。幅員構成は車道3・25m×2,車道両側の路肩兼自転車通行帯が1・5m×2、歩道は両側に2・5mを確保する。北側の赤沢川に沿った400m区間は12mの片側歩道で計画した。

 重点整備区間で付け替える赤沢川は、幅2・5mのU型水路を計画。ボックス工2カ所のうち北側が延長16mで高さ1・5m×幅2・5m。南側はクランク状の町道1―01号線と1―02号線を十字路化する交差点付近を渡河。延長が30mで高さ2・6m×幅4mを確保する。

 同交差点付近には歩道橋を新設。形式は中路式鋼鈑桁で、支間長が21m、幅員1・5m。自転車の通行は考慮せず、階段のみで児童らがすれ違える1・5mで計画した。

 同地の宇都宮結城線は1次改良を完了。現況幅員は南側が片側歩道の10~12m、北小学校前後の北側は植樹帯を含め、両側歩道の16mで整備した。事業化にあたり視認性を確保するため街路樹は伐採撤去している。

 整備は北小学校付近で連続するS字カーブを解消し、交通事故を抑止する。18年度には小学校に車両が突っ込む事故が発生。県はカーブ注意の看板、路面のカラー舗装など注意喚起や路面標示によるスピード抑止対策を実施してきた。

 抜本的な対策に舵を切ったのは20年度から。地元の要望を受け平面図化と概略設計を実施。地元説明会を踏まえて21年度には路線測量を行い、9月補正で道路詳細設計費を予算化した。

 新4号まで1600mのうち南側800m区間は、都市計画区域として用途指定され、幅員18mで都市計画決定。23年度の県都市計画審議会で幅員変更を諮問し14・5mに見直した。

 また、800m区間には1級河川武名瀬川を渡河するサイヤ橋が架設。同橋はワンスパンのPC床版で、拡幅に伴い後年度に架け替えや現橋の継ぎ足しなど整備手法を検討していく。

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