本年度第8回県総合評価技術委員会が26日に開かれ、今後総合評価落札方式で発注する建設工事34件と委託業務65件の意見聴取が行われた。諏訪建設事務所が発注する下諏訪町高木の大沢川砂防堰堤工は価格以外の評価点を15.75点、長野建設事務所が発注する長野市浅野~豊野の浅川堤防嵩上げ工2件は同12.5点に決めた。
大沢川砂防堰堤工は工事成績等簡易型を採用。評価項目は、企業評価で工事成績7、同種工事2、優良表彰0.25、地域要件1、労働環境1、CCUS0.25、週休2日0.25、ICT活用0.5。技術者評価で技術者資格1、実績等1、継続教育0.75、週休2日0.25、ICT活用0.5。同種工事は「砂防堰堤または床止工、床固工、谷止工(いずれも高さ5m以上)の工事の施工実績」が5件以上2点、2件以上1点。地域要件は南信地区1点。技術者資格はコンクリート主任技士1点、コンクリート技士0.5点。
入札参加基本要件は土木一式1007点以上、県内本店。工事概要は砂防堰堤工(透過型)(砂防ソイルセメント):本堤工H12m×L103.3m(V8100m3)、鋼製スリット工W30t。工期は約800日(債務負担行為設定済)。
同じく工事成績等簡易型を採用する浅川の堤防嵩上げ工の評価項目は、企業評価で工事成績7、優良表彰0.25、地域要件1、労働環境1、CCUS0.25、週休2日0.25、ICT活用0.25。技術者評価で実績等1、継続教育0.75、週休2日0.25、ICT活用0.5。地域要件は長野市内1点、長野地域振興局管内0.5点。
入札参加基本要件は土木一式1007点以上、県内本店。工事概要は10工区が堤防嵩上げ工L783m:プレキャスト特殊堤H1~1.8m×L647m。11工区が堤防嵩上げ工L779m:プレキャスト特殊堤H1~1.5m×L348m、現場打擁壁工L326m。落札者の決定に当たっては一抜け方式を採用する。
また、浅川の堤防天端舗装工2件も今委で審査。こちらは工事成績等簡易Ⅱ型で、評価項目は工事成績、地域要件(本店等)、技術者配置(主任技術者※1、2級舗装施工管理技術者)を採用する。
入札参加基本要件は舗装850点以上、長野地域振興局管内本店。工事概要は12工区がアスファルト舗装工(t4㎝)L820m×W3m(A2500㎡)。13工区がアスファルト舗装工(t4㎝)L775m×W3m(A2400㎡)。こちらも一抜け方式を採用する。
■天龍村松崎のトンネル設計は12.25点
一方、委託業務では、飯田建設事務所発注の主要地方道飯田富山佐久間線・天龍村松崎における延長600mのトンネル詳細設計等業務について、価格以外点を12.25点に決定。内訳は、企業評価で業務成績6。管理技術者の評価で同種実績2、成績1、継続教育0.75、資格0.5。照査技術者の評価で実績1、継続教育0.5、資格0.5。管理技術者の同種実績は「道路トンネル本体詳細設計(新設又は拡幅)業務の担当実績」が5件以上で2点(照査技術者は1点)、2件以上で1点(同0.5点)。資格は技術士総合技術監理部門(建設-トンネル)に0.5点。
入札参加基本要件は入札参加基本要件は建設コンサルタント(トンネル)、県内本店または営業所。業務概要は道路トンネル詳細設計L600m×W6(7.5)m、道路詳細設計L140m。履行期間は約240日(債務負担行為設定済)。発注規模は税込み予定価格3000万円以上。
審議案件を入札方式別に見ると、工事は工事成績等簡易型が14件で、業種別は土木一式9件、とび・土工・コンクリート3件、電気1件、鋼構造物1件。工事成績等簡易Ⅱ型(舗装工事)は6件。地域貢献等簡易型は14件で、業種は土木12件、とび土2件。
委託は技術者実績等簡易型が46件で、業種別は測量2件、建設コンサルタント20件、地質22件、環境調査2件。技術者実績等簡易Ⅱ型は19件で、業種別は測量12件、建設コンサル1件、補償コンサル5件、環境調査1件。