日本建設業連合会(日建連)北陸支部と土木学会新潟会は25日、新潟地区の市民現場見学会および研修会を開催した。当日は新潟大学・長岡技術科学大学・長岡高等専門学校の学生43人のほか、土木学会に所属する発注者、建設会社の関係者が参加。新潟市内の現場を見学したほか、学生と若手技術者との交流会も行われた。
午前中は、新潟市北区の「松浜雨水ポンプ場調整池工事」(施工は安藤ハザマ・機動建設工業・秋葉建設興業・小菅建設興業JV)の現場を対象に、4班に分かれて調整池の地下構造物土木工事の状況について、コンクリート打設が完了した地下まで下りて視察した。また座学では、施工方法をはじめとする工事概要などを学び、調整池容量の決め方や施工に当たって苦労した点、工法変更の内容などに関して質疑応答を行った。
朱鷺メッセに会場を移して行われた若手技術者との交流会では、安藤ハザマと西松建設の若手技術者および土木学会新潟会員のゼネコン関係者、北陸地方整備局、新潟県、新潟市の担当者が出席し、昼食をとりながら見学会参加者と交流を図った。今回は3校の卒業生が参加していたこともあり、学生からは「学生時代に勉強したことで役に立ったことはありますか」「学生の時に考えていたイメージと実際に働いてみての違いは」などの質問が相次いだ。ゼネコンの担当者は「休みが少ないと思っていたが実際には4週8休になっている」「残業が多いことを覚悟していたが、残業はほとんどない」ことを説明するとともに、自分が携わった現場の説明や仕事上の苦労・やりがいなどを紹介するなど、建設業の魅力をアピールした。
午後からは学生のみ新潟市中央区の「鳥屋野・万代・下所島排水区雨水バイパス管下水道工事」(施工は西松建設・大豊建設・植木組・池井組JV)の現場へ移動し、工事の進捗状況を見学した。
【写真=地下構造物工事の進捗状況を見学、業界を目指す若者と交流を図った】