近年の猛暑などの影響により、以前と比べ雑草による道路への障害が多発している。こうした急速な雑草の成長抑制を促すため県県土整備部では、17道県で導入している除草剤を活用することを検討。本年度から4車線道路を中心に実験的に導入を開始した。年度内には効果、コスト、利用者や地域の声などを集計し、結果を基に今後の展開につなげたいとしている。
県内道路における雑草の処理は、コンクリートで中央分離帯を塞いだり、コーキングやシール材などで対応してきた。
新たな手法を模索するため本年度は、県内10カ所を対象に除草剤などによる実験を実施。主要地方道高崎渋川線バイパスや東毛広域幹線道路など、4車線の道路でかつ通学路ではなく、人家が連単していない路線を対象とした。
実験では、中央分離帯および歩道境界の車道部へ農薬に指定されている除草剤を使用。一方で、歩道部には高温の水を噴射して雑草を枯らす「温水除草」を導入した。また、第3回県議会一般質問において、追川徳信議員の質問に対し、宮前勝美県土整備部長が「本県での導入の可能性について研究していきたい」と答弁。加えて、「新たな防草対策や除草対策に関する試行検証に取り組み、適切な維持管理に努めていきたい」と答えている。