建設業振興基金の主催による第30回建設業経営者研修「どうなる建設業!?~深刻化する人手不足と二極化する建設業経営~」が26日、都内の木材会館で開かれた。中小企業の経営者、経営候補者など約100人が集まり、働き方改革に関する優良事例の紹介や若手採用に関する講義、意見交換などが行われた。
研修は、人材の確保・育成をはじめ、働き方改革や生産性向上に積極的に取り組む企業に対し、経営改善に役立つ内容。
開会に先立ち、建設業振興基金の谷脇暁理事長が登壇。「就職する先の企業が魅力ある存在でなければ、人に入ってもらえない。今回は地方でそれぞれの工夫をされ、大きな成果をあげている経営者の皆さんにその取り組みを披露していただく」と説明した。
優良事例は、2023年度の建設人材育成優良企業表彰で優秀賞を受賞した長浜機設(愛知県大洲市)の福岡信一代表取締役と大平組(水戸市)の大平智彦代表取締役社長、地域建設業優良企業の東陽電気工事(福島県西郷村)の石川格子代表取締役が、人材育成に関する事例を紹介した。
その後、クラフトバンク総研所長の髙木健次氏が「建設業の職人不足~専門工事会社が職人争奪戦を生き残る方法」のテーマで、データに基づく講義を行った。