嬬恋村は建設が進む新嬬恋会館(サーラ嬬恋、三原691)で、2025年度早期にも外構工事の発注を計画している。入札方式は指名競争入札か条件付き一般競争入札を検討しており、設計は福島建築設計事務所(前橋市)が手掛けた。サーラ嬬恋は25年9月中の供用開始を目指して整備を進めている。
外構工事は、建物周囲で約2200㎡を対象にアスファルト舗装する。区間により路盤工および切削オーバーレイ工で実施する予定となっている。
駐車場は、思いやり駐車場2台を含む約100台分の駐車スペースを設け、区画線および外灯設置工事を行う。また、排水工として延長60m程度でU字溝の布設替えをする。なお、建物東側に隣接する県の除雪倉庫も駐車スペースに含まれており、年度内に県が撤去するとしている。
なお、24年度は10月にも機械設備工事と電気設備工事の発注をそれぞれ予定している。設計は福島建築設計事務所が担当した。
機械設備工事では空調設備として地中熱を活用した冷暖房システムを整備。教育委員会事務室に適用する。地中熱ヒートポンプ方式を採用し、熱回収方式はクローズドループ式となる。4カ所に地下75m深くボーリングを行い、熱回収のための配管であるUチューブを埋設する。
電気設備工事では、太陽光発電は20 kw分の施設を屋根に設置する。両工事ともに本年度は準備工を行い、設置は建物の完成に合わせて25年度に行う。
このほか周辺整備として、新会館への交通量増加が見込まれるために、狭あいな周辺村道の改良工事なども検討していく。
現在整備を進めているサーラ嬬恋は、RC造・一部S造地下1階・地上2階建て、延べ床面積2178・29㎡の規模。新築工事は4分離で23年度に公告されており、建築工事を佐田建設・渡辺建設JV、機械設備工事は藤田エンジニアリング・嬬恋水道設備JV、電気設備工事がJESCOSUGAYA・三原電業JV、舞台設備工事を松村電機製作所(東京都文京区)がそれぞれ担当している。