南部町は、本年度9月補正予算を公表した。主なものでは道の駅なんぶ付帯施設建設工事費に5203万円、道の駅なんぶ備品購入費に612万3000円を盛り込んだ。このほか、学校適正配置事業設計業務委託費に1736万9000円、消防防災施設等整備費補助金に82万6000円を計上した。
このうちの道の駅なんぶ付帯施設建設工事費は、中野3034-1にある道の駅施設において敷地内に倉庫を新たに建設するもの。工事は指名競争入札を執行し、10月中に発注する見通し。新たな倉庫は本年度内の完成を見込んでいる。
倉庫の用途としては、道の駅で販売する品物や在庫を保管するためのスペースを設けるという。このほか付帯施設として、小規模な打ち合わせスペースやスタッフの更衣室を内部に設ける予定。建物はS造平屋建て。
建設場所は、敷地内の北側にある防災棟の西側に大型バス用の駐車場が2区画あるが、その場所に整備する。
詳細設計業務については天野建築設計事務所(笛吹市)が担当して策定しまとめた。成果品はすでに納品済みとなっている。
道の駅なんぶ備品購入費は、今補正予算に計上した倉庫の建設工事に伴い、建物内に配する備品購入に充てる。
主なものでは食材の保管用に使用するための冷蔵庫や棚などを購入する予定。備品購入の発注形態や時期などは今後詰めていく。
学校適正配置事業設計業務委託費は、睦合小学校(南部4376)と栄小学校(内船8766-1)の2校が2026年に統合するため、建物を使用する睦合小学校の外構部分に係る測量と設計業務を進めるもの。
同校の外構部分について現段階では、樹木が多いため、伐採や移植などを想定している。今回の設計業務では外構部分のほかに、敷地内に既存するプールの解体や、栄小学校の児童がスクールバスを使って登校するため、新たに乗降場やロータリーの整備、送迎用の駐車場の整備も含んだ案件を予定する。
このうちのプールは約20年ほど使用していない状況にあるという。町では今回の2校統合を機に、さら地にして駐車場にする方向。
送迎用の駐車場については、同校への通学区域が広範囲になるため、降雨の際には保護者の送迎が多くなると想定する。そのため、専用の駐車スペースを設けたいとしている。
測量と設計業務は分割または一括かのほか、発注形態などの検討を進めて、年内に発注する見通しで事業を進めていく。
消防防災施設等整備費補助金は、町内2カ所の消防施設において要望のあった整備費を補助するもの。
要望のうち、消防詰所の雨漏り防水塗装と、火の見櫓にさびが見られるため再塗装を行うための費用をそれぞれ充当し、速やかに対応していく方向。
【写真=倉庫の建設予定地(道の駅なんぶ)】