常磐自動車道の(仮称)土浦スマートインターチェンジ連結許可書の伝達式が26日、土浦市役所4階の第4委員会室で執り行われた。国土交通省常陸河川国道事務所の佐近裕之所長が、土浦市の安藤真理子市長に許可書を手渡した。連結する市道は上りが「Ⅱ級11号線」で、下りが「矢作25号線」。いずれも宍塚地内ほか。早ければ来年度にも、これらの市道改良に向けた詳細設計を発注する見込み。
佐近所長は「関東地方整備局管内では41カ所、茨城県内では4カ所のスマートインターチェンジが開通している。土浦は昨年9月8日に準備段階調査箇所に位置づけられ、4回に渡る準備会と地区協議会で計画熟度を高めてきた結果、常磐道と市道の連結許可が下りた」と経緯を報告。
「完成すれば、中心市街地へのアクセス向上や物流の効率化、災害時の避難路・輸送路としての機能強化と救急医療支援が期待され、地域活性化に大きく寄与する。早期完成へ円滑かつ安全に事業が進むことを祈念する」と述べた。
安藤市長は「中心市街地へのアクセス向上や観光振興、物流の効率化、企業誘致の促進による雇用創出など、地域経済の活性化に大きくつながる」と喜び、「スマートインターチェンジの整備はここからがスタート。国や県、県南地域と連携し、周辺の土地利用や周辺道路の整備を含めて、一日も早い開通に向けて取り組んでいく」と語った。
土浦スマートインターチェンジは、北側の土浦北ICから4・2㎞、南側の桜土浦ICから3・7㎞に位置。市道Ⅱ級11号線と市道矢作25号線に連結し、さらに県道土浦境線につなげる予定。6月7日には、スマートインターチェンジ設置検討調査業務の指名競争入札を執行し、セントラルコンサルタント(中央区)が落札している。