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国土交通省高田河川国道事務所

無災害の職場実現へ労働災害防止大会で決意

2024/10/02 新潟建設新聞

 北陸地方整備局高田河川国道事務所と同事務所発注工事の受注者で構成する高田河川国道事務所工事安全対策協議会(会長=安達志郎高田河川国道事務所長)は9月27日、本年度の建設労働災害防止大会を糸魚川市内のマリンドリーム能生で開いた。各工事の技術者や同事務所職員など、約90人が参加。安全衛生に関する講演や事例発表が行われたほか、最後には全員で安全宣言を採択し、労働災害の無い職場の実現へ決意を新たにした。

 安達会長は「建設産業では依然、多くの労働災害が起こっており、当事務所でも転倒による骨折や工具による負傷が発生している。関係者一丸で、これまで以上に気を引き締めて安全管理の徹底をお願いする」と要請した。

 上越労働基準監督署の中山貴順労働基準監督官によると、上越管内全産業の労働災害発生件数は、長期的に減少傾向にあるものの、死亡災害は昨年から6件増加している。建設業についても同様で、休業4日以上は昨年から1件減少し28件だったが、死亡災害は1件増の2件となっている。中山氏は「対策は難しいが、これからの降雪期前の繁忙期に備えていただきたい」とした。

 また同事務所発注工事の中から本年度の安全管理優良受注者に輝いた高舘組が、関川河道維持掘削外その2工事での安全管理の取り組みを発表。同社では、日々の安全管理体制の構築、パトロールに加えて、車両管理システムを活用して交通事故等を未然に防いだほか、建設ディレクターを置き、現場技術者の仕事量軽減と精神的ストレスの軽減を実現している。

【写真=参加者全員で無事故、無災害を決意】

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