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(社)埼玉県建設業協会

埼建協のSDGs研修会に100人超参加

2024/09/27 埼玉建設新聞

 埼玉県建設業協会SDGs委員会(関根勇治委員長)は25日、SDGs研修会を川越市内のウェスタ川越で開催し、100人超が参加した。

 冒頭のあいさつで関根委員長は「れわわれ建設業は、経済活動の基盤であるインフラの整備のほか、防災や環境保護等、事業そのものがSDGsに直結しているので、日々行っていることをSDGsに結びつけるところから始めてほしい。意外にも多くのことがSDGsに結びついていると発見でき、身近に感じられると思う。私たち建設業がSDGsを推進することで、経済、社会、環境の問題を改善する役割を果たすことができるのではないか。また、建設業協会の中に女性部会を立ち上げた。女性経営者や現場で働く女性で構成されている会であり、今回の研修内容を皆さんにも聞いていただき、働き方改革や女性活躍に向けた課題解決へ、新しい視点で取り組んでほしい」と有意義な研修となるよう期待した。

 研修は最初の第1部で、県環境政策課の豊田りさ子技師が「SDGsの達成に向けた県の環境施策」について講演。豊田技師は環境に対する県の具体的な取り組み、企業が利用できる支援制度を説明した。

 第2部は、コマツカスタマーサポート東京関越カンパニーの 中別府一洋氏と北本支店の河野亮太郎支店長が「建設現場におけるCO2排出量の削減」について講演。同社は2050年カーボンニュートラルに向けて、30年度までにCO2排出量50%削減を目指している。建設現場の施工オペレーションを最適化して燃料消費量を減らし、その分のCO2排出量を削減する「コトの改善」。また、クリーンな動力源への移行により、環境負荷低減を実現する製品開発「モノの改善」など、同社の取り組みや未来の現場・将来ビジョンを示した。

 第3部は、岐阜県に本社を置く三承工業の西岡徹人社長が「女性活躍から働き方改革、そしてSDGsへ ~SDGsで会社は生まれ変わる~」をテーマに講演。同社は06年に法人化した後は、SDGsを経営の中核に置いた取り組みを進め、18年には建設業として初の外務省「ジャパンSDGsアワード特別賞」を受賞。22年には「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部運営支援業務」を受託し、子連れで勤務可能なカンガルー出勤、キッズスペース設置など、女性のライフキャリアステージにあった環境作りと社会の課題をビジネスで解決するモデルが評価されている。西岡社長は、女性が占める社員の割合が5割を超えているほか、離職率の大幅な低下など、SDGsに取り組んだ成果を紹介した。

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