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栃木県日光市

日光市、今市で都市再生整備計画、駐車場先行、26年度認可目指す

2024/10/04 栃木建設新聞

 日光市は、今市中心市街地のまちづくり基本構想と都市再生整備計画の一体的な策定に着手する。10月にも公募型プロポーザルを公告し、12月までに業務委託者を選定する方針。都市再整備計画は2026年度中の国の認可を目指し、道の駅日光周辺でのまちなかウォーカブル推進事業、道の駅駐車場整備、未利用地への居住誘導施策、空き店舗活用などハードソフトの事業メニューを検討していく。このうち早急な対策が求められる道の駅の駐車場整備を先行。用地取得に向け測量調査に着手しており、27年度の工事実施を想定している。

 今市中心市街地は道の駅前の国道119号で県による歩道の整備や電線類地中化が完了。JR今市駅と東武下今市駅間を結ぶ都市計画道路も県の平町東町線の整備が進捗。中心市街地の骨格軸が完成しつつあり、市は面的な整備に移行。にぎわいを創出していく考え。

 市は現在進めている都市計画マスタープラン(09年3月策定)と立地適正化計画(21年4月適用)の見直しに併せ、中心拠点に位置付ける今市地区のまちづくり基本構想と都市再生整備計画を策定する。業務委託費は9月補正予算に限度額2300万円の債務負担行為(24~26年度)を設定した。

 市はまちづくり基本構想で地区の将来像や整備方針を検討し、都市機能誘導区域の中から都市再生整備計画区域を設定。方針に沿った事業メニューを検討していく。同計画のまちなかウォーカブル推進事業では道路、公園、広場の整備や修復、利活用などに対し国の支援が受けられる。

 道の駅周辺のウォーカブル推進事業は、119号春日町交差点付近や今市駅~下今市駅の駅間道路などを含むエリアを想定。駐車場整備、居心地が良く歩きたくなるまちなかづくりを推進する事業のほか、中央町駐車場活用事業、平町東町線沿いの市有地活用事業などの導入を目指す。

 道の駅周辺エリア以外では、東側の東武線と119号に挟まれた未利用地や、西側で休止中の市縁広場周辺で都市構造再編集中支援事業の導入を想定。東側の未利用地では居住誘導施策を検討していく。

 道の駅日光の駐車場は平日も入場待ちの車列が119号までつながる状態となっており、新たな駐車場が求められている。整備予定地は国道を挟んだかましん跡地や鹿沼総合信用金庫などの建物解体後の敷地、道の駅・商店街駐車場を予定。

 市は用地取得に向け、かましん跡地などを第1期として測量や物件補償調査に着手しており、年度内に用地取得を開始。道の駅・商店街駐車場は25年度に物件補償調査などを行い、用地を取得する予定。駐車場の概算事業費は測量調査、用地購入、物件補償、工事に3億円強を見込んでいる。

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