県吾妻環境森林事務所は、東吾妻町岩下地内で法面整備を進めている吾嬬山線姉山緑化工区について、1月~2月にアンカー工を条件付き一般競争入札で公告する。測量設計は国土防災技術(東京都港区)が担当してまとめた。
法面整備は、同工区で2021年度に斜面崩壊が発生し、再発防止と法面保護のために進めているもの。21年度から法切工やモルタル吹付けを実施しており、吹付け箇所へアンカー工を行う。法面整備は26年度内の完了を目指しており、今後は西側へ向かって林道開設工事を推進していく計画。
アンカー工は、今回の発注から2カ年で34本の打設を計画しており、年度ごとに2分割して施工する。今回発注分は10~20本程度を見込んでいる。全体計画では、アンカー1本あたりの長さは10・5m~27・5mとなっている。
現在は、上毛緑産工業(吉岡町)が同法面上部でアンカー工20本を施工中。完了次第、法面の下部で工事を行っていく。
姉山工区は東吾妻町岩下地内西側から松谷地内を跨ぐ区間で、今後は西側で開設を進めている大平工区と合流していく。
吾嬬山線は、中之条町下渡地内の主要地方道中之条草津線を起点とし、東吾妻町を通り中之条町入山地内の同県道との接続部を終点とする全延長4万5880mの森林基幹道。幅員は5m。1993年から事業を進めており、2023年度末までに延長ベースの進捗率で約71%、3万2634mを完了させている。