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新潟県新潟地域振興局地域整備部

身近な社会資本見学会で高校生に魅力伝える

2024/10/12 新潟建設新聞

 県新潟地域振興局地域整備部は9日、新潟工業高校ミライ創造工学科の1年生を招いた身近な社会資本見学会を開いた。建設産業の魅力を高校生に伝えるため、社会資本と建設産業の役割を学ぶ授業や東区の山の下閘門排水機場の見学のほか、本間組で活躍する技術者との意見交換が行われた。

 意見交換では本間組の同校卒業生や新入社員から日々の仕事内容、入社の動機などが説明され、生徒からは仕事のやりがい、きつかったことなどの質問が出された。

 今年本間組に入社した水島俊介氏は「高校までは野球しかやってこなかったため、もっとしっかり勉強しておけばよかった。学生のうちにやっておくことも大切だが、学生のうちにしかできないことをすることも大切」とし、同じく新入社員の本間美海氏は入社の動機として「大学で土木を学び、災害から街や暮らしを守る仕事を目指した。最近は女性でも働きやすい仕事になっている」とアドバイス。また、2005年度に同校を卒業した植木義隆氏は「これからの学校生活でさまざまなことがあると思うが、まずは今を楽しんで、本当に自分がやりたいことを探してほしい。その選択肢の一つに建設業を選んでもらい、いつか一緒に働くことができれば」と熱い思いを語った。

 意見交換後、生徒の一人は「仕事のことを楽しそうに話しているのが、なんかイイ感じに見えた。ゼネコンもいいかも」と話した。

 見学会は、建設業への入職促進の取り組みの一環で、県内にある身近な社会資本を見学し、その役割を学ぶことで建設産業の魅力と重要性を理解してもらうため毎年開かれており、NPO法人にいがた地域創造センターが協力している。

 意見交換のほかにも、鳥屋野潟公園で県の担当者から鳥屋野潟改修事業の意義、湖岸堤整備事業について説明があったほか、初弾の築堤工事で現場代理人を務める本間組の内山真市氏が工事内容を解説した。

 同工事は、鳥屋野潟の治水安全度向上へ長潟地区で築堤工110mを進めている。昨年1月に発注したものの、施工区間で追加の地盤改良が必要となったため、地盤改良工法を検討し、先月から準備工事に着手した。地盤改良工法として中層混合処理を追加し、現在のところ本年度末の完成を目指している。

【写真=高校生と技術者が意見交換】

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