県河川課は10日、2024年度第1回県河川整備計画検討委員会を、県薬剤師会館3階の大会議室で開催した。水圏環境、農業水利、都市計画などの専門委員12人と、国土交通省常陸河川国道事務所や水戸市、城里町から地域委員3人が出席。19年の東日本台風で氾濫した那珂川支川の西田川の整備計画見直しについて協議。藤井川との合流部の水門閉鎖時の氾濫防止対策として、特殊堤によるかさ上げと調節池の新設が決まった。
冒頭、県河川課の矢内勝浩課長は、近年多発している豪雨に触れ、「流域全体であらゆる関係者が協働して対策を行う『流域治水』の取り組みが極めて重要」と話し、「本日の議題は、東日本台風の被害を踏まえた那珂川圏域河川整備計画の変更案。水戸市と城里町の境界を流れる西田川について意見をいただきたい」と述べた。
その後、武若聡委員長(筑波大学システム情報系教授)の進行で議事に入った。
西田川は19年の東日本台風で、藤井川からの逆流を防ぐために水門を閉鎖して氾濫。これを踏まえて、藤井川合流部から藤井橋の上流部までの約1・5㎞にわたり、特殊堤により1mのかさ上げを行う。橋梁部には壁高欄を整備する。また、藤井橋の上流の右岸農地に調節池を設置する。





















