美浦村は10日、小学校施設跡地の利活用方針を公表した。「地域の活性化に寄与する、地域特性を生かした施設」など6項目を提示。アクティビティー施設や観光施設などを例に挙げている。対象が、2025年3月に閉校予定の木原小、安中小、大谷小の3校。年内に測量設計および不動産鑑定業務を指名競争入札で委託し、用途廃止以降、公募型プロポーザルなどによる事業展開を図っていく。
25年4月の美浦小学校開校に伴い、用途廃止となる3校の利活用方針については▽地域の活性化に寄与する、地域特性を生かした施設▽村民が満足できる施設▽地域住民が利用できる施設▽民間に売却や貸し出しによる有効な利用▽緊急時の避難場所▽観光・宿泊施設(立地条件を生かした施設、競走馬関連施設、来訪者向け施設)-とする。
学校施設跡地利活用検討委員会では、避難場所としての機能確保や他施設との連携を検討すべきとの意見が上がった。施設の例としては、アクティビティー施設や宿泊施設、観光施設の他、子ども・子育て世帯へ向けた施設、引退馬繋養施設および社会福祉施設などを想定。
事業手法に関しては、公募型プロポーザルなどによる民間活力の導入を検討している。事業者募集に先立ち、年内に3校の測量設計や不動産鑑定業務を指名競争入札で委託。25年4月の美浦小開校に伴う用途廃止以降、事業展開を図っていく方針だ。公募スケジュールや、3校同時に公募するかについては、状況を見つつ検討するとしている。
各校の普通教室棟が▽木原小(木原1567)=RC造3階建て、延べ床面積3784㎡、1979年築▽安中小(土浦1979-1)=RC造3階建て、延べ床面積2574㎡、78年築▽大谷小(興津366)=RC造3階建て、延べ床面積5519㎡、77年築-となる。
各校とも体育館・校舎耐震補強工事および校舎空調施設整備工事を2010~13年に実施済み。大谷小においては、19年に給食室改築・エレベーター設置工事を行った。