長岡市立大島小学校で16日、県長岡地域振興局地域整備部による出前授業「長生橋学習会」が開かれた。今月12日に87歳を迎えた長生橋がずっと長生きできるよう、維持管理の重要性などを4年生の児童が学んだ。
学習会は、地域の宝として長生橋の愛護に力を入れている同校が毎年継続的に実施しており、県長岡地域整備部が協力。スライドによる講話を担当したほか、学校側からの要請により昨年度の学習会から指導に加わった「長生橋を愛する会」の渡辺千雅代表がライトアップの活動について話をした。
最初に県長岡地域整備部計画調整課の細野衛計画専門員が、長生橋の歴史、私財を投じた当時の庄屋広江椿在門の功績、初代の橋では一人160円の通行料が必要だったこと、近隣の住人は冬の除雪作業を手伝う代わりに通行料が無料だったなどの逸話を話し「今の橋は3代目で植木組が造った。2243tの鉄を使い、20億円かかった。長生橋や道路のおかげで長岡のまちが発展した。5年に1回点検して今も維持修繕工事をしている」と長生橋の歴史や役割を話した。
橋の構造の説明では、細野講師が模型を使ってトラス構造の強さを解説。児童からは「三角の形は四角よりも丈夫なことが分かった」「今までで一番たくさん勉強したことをノートに書けた」などの声が聞かれた。
授業の結びに長生橋のライトアップの意味について話した渡辺代表は「80歳のお祝いに始めたライトアップは、市民有志によって続いている。年間100万円かかるが、県外から見に来る人も多い。10月は虹色で、その時によってメッセージ性のある色にしている。長生橋を長生きさせるために何が必要か、みんなも一緒に考えてほしい」と語りかけた。
【写真=4年生89人が学んだ】