小柳建設は16日、新潟市立小新中学校で講演を行い、同社の中静真吾専務が3年生100人に向けて「楽しむこと」の重要性を説明した。中静専務は同社開発のMRソリューションHolostructionを活用した仕事内容や開発の背景、今後の展望などを説明。危険、きつい、汚い―3Kの建設業からHolostructionの開発、導入をはじめとしたDXの活用で、楽しめる仕事への変化に取り組んでいることを紹介し、「仕事の最高到達点は楽しむこと。物心両面での幸福の追求が経営理念であり、建設会社っぽくはないが仕事を通じて自分たちが楽しむ本来の目的からブレずに取り組んでいる」と語る。生徒に対して「変化の激しい時代だが、新技術や課題を積極的に取り入れ時代を切り開いていただきたい」とした。
また、実際にHolostructionの体験会も行われ、生徒からは「指一つで目の前に建物が現れ、動かせる。社会の授業などでも使ったら、勉強ももっと楽しくなるのに」と感想を話した。
同校では「新しい時代を考える」をスローガンに総合的な学習の時間で、ロボットやAIなどのテクノロジーの学習や次世代の働き方などを学んでいる。県内でもMR、仮想空間などのメタバースに知見がある企業として同社に講演を依頼した。
【写真=中学生に講演する中静専務、Holostructionの体験も】