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茨城県坂東市

年度内に2期工プロポ/坂東PAオアシス

2024/10/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 坂東市は、整備を進める坂東PAハイウェイオアシスにおいて、第二期工事を計画している。にぎわいの創出に向け、飲食店、物販施設を想定した複合施設、遊戯施設などの整備を予定。P―PFIなど官民連携手法を検討し、2024年度内に公募型プロポーザルにて事業提案の募集開始を行う予定だ。募集に向け、公募設置等指針の作成を行っている。また事業提案のほか、調整池、駐車場の整備を予定している。


 複合施設は、床面積約2000㎡を想定。施設内には飲食店のほか、市や県の農産物などの特産品・土産を販売する施設を備える。室内にはキッズスペース、屋外には遊具などを計画している。

 事業提案では、複合施設の設計から屋外遊具の種類までを含む。複合施設の建設予定地は、坂東PA(内回り)トイレの南側を予定している。また、調整池、駐車場の整備は事業提案には含まず、いずれも24年度内に工事発注となる。

 ハイウェイオアシスの一部は、11日より供用開始。すでに駐車場の一部と売店としてローソンが完成している。完成に合わせて、進入路となる市道弓馬田638号線も一部供用開始となった。第一期工事は、駐車場整備を石塚建設(坂東市)、調整池整備工事は幸上土木(坂東市)がそれぞれ担当。ローソンについては、設計が本澤建築設計事務所(栃木県宇都宮市)、施工はKUNO(水戸市)が担当した。

 ローソンは、24時間営業でPA側と公園側の一体利用が可能となる。店舗にはトイレ、イートインスペースのほか、市の情報発信コーナーや、ふるさと納税返礼品紹介コーナーを設置。屋外には、オープンテラス、フォトスポットを備えている。オープンにより、圏央道の江戸崎PAから菖蒲PA間において売店がない状況が解消となった。

 坂東PAハイウェイオアシスは、桜の里山を生かした地域住民の憩いの場を提供し、台地で安全な地形を生かした周辺市町を含む広域的な防災拠点を形成することが目的。23年9月に県内初となるハイウェイオアシス事業が承認となった。市の魅力を市内外に発信、災害に対して迅速な対応、訪れた人に快適と楽しみを与え、新たなにぎわいを創出。地域に愛される地域連携拠点としている。

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