県長野地域振興局農地整備課は須坂市福島地区の県営農村地域防災減災事業で、福島北排水機場のポンプ製作据付工事を来週28日に公告する予定だ。入札方式は受注希望型競争入札。発注規模は税込み予定価格5億円以上。議会承認案件で、契約議案は来年2月定例議会への提出を見込む。工期は約700日(債務負担行為設定済)。
入札参加資格は機械器具設置863点以上。同種工事要件で「ポンプ設備を自ら製作据付した工事の実績を有し、かつポンプ設備の製作工場を有すること」との条件を課す。地域要件や配置技術者要件は設けない。工事概要は排水ポンプ設備製作据付:主ポンプφ700㎜×N1基、同φ1000㎜×N2基。実施設計業務は日研コンサル(松本市)が担当した。
同事業は福島地区にある福島北排水機場(1966年建設、ポンプ3基、Q5.5m3/秒)と福島排水機場(83年建設、ポンプ3基、Q7m3/秒)のポンプ設備を一新するもの。2023年度に新規事業化した。概算事業費は18億円。ポンプ設備の増強に当たっては、ポンプ内に規格の大きい羽根車を配置し、吐出先の流速・揚程を上げ、排水能力を向上させる技術を採用。ポンプ口径は変えず、既設吐出管を活用することでコスト縮減を図る。更新後の排水能力は福島北排水機場がQ7.6m3/秒、福島排水機場がQ9.75m3/秒に向上する。
福島排水機場については現在、AB.do(長野市)により実施設計業務が進められている。履行期限は26年3月10日。現時点の計画によると、福島排水機場の工事は26年度から開始。また、機場の工事にある程度めどが立った段階で、機場と千曲川の間の水路の改修も行う。新規事業化時点の完了予定時期は28年度。