県吾妻農業事務所農村整備課は、嬬恋村田代地内の湯尻地区で水利施設等保全高度化事業を進めており、2025年度は幹線道路となる農道改良工事を指名競争入札か条件付き一般競争入札での発注を見込んでいる。設計は藤和航測(前橋市)が担当した。
事業箇所は、種苗管理センター嬬恋農場(田代1017-1)西側でつまごいパノラマラインと湯尻川が交差する付近。全体で幹線道路合計延長2000m程度の改良を行っていく。
発注となる工事は、現道を撤去し路盤から表層までを整備して幅員2・4mを6mに拡張するほか、水路兼用道路にするために両脇へサイドブロックを設置する。舗装の構成は、凍上抑制層、上層路盤、表層を予定している。延長は500m程度を想定しているが、予算の獲得状況や隣接する農作地の所有者らの了承が得られれば延伸するとしている。
また、同事業においては区画整理工や水路工なども予定していたが、地区住民から用水路の整備要望などがでており、計画変更も視野に入れて調査や協議を進めている。事業計画が変更となった場合は、水路工などの設計を新たに行っていく。
整備は、現道が狭あいな道路でキャベツ農家などが出荷する際にトラックなど運搬用車両や大型機械が通れず作業に困難が生じているために行うもの。