宇都宮市は24日、JR宇都宮駅西口周辺地区の将来イメージ図案を発表した。①駅舎上空から駅前広場②2階東西自由通路出入り口付近から北方向③1階田川側から駅舎方向-の3パターンを例示。過去2回にわたり駅西口周辺地区整備基本計画策定懇談会(会長・森本章倫早稲田大教授)で議論してきた内容を基に作成した。2024年度内に基本計画の成案を導く予定。
コンセプトは①まちなかと駅をつなぐ人と各交通モードが共存したウォーカブルな空間②各交通モードの利用者が行き交う新たな駅前の顔となる空間③民間街区と一体となった緑あふれる人中心の居心地の良い空間。①は鳥観図、②と③はアイレベル。
内容は①が駅西側のまちなかへつながるライトライン、駅正面の開けた空間、駅と都心部をつなぐゆとりある歩行空間、車で分断されない歩行者中心の空間、タクシーと一般車別のアクセス路、バスのアクセス路、交通乗り継ぎ利用者が傘を差さずに歩ける動線。
交通結節点の中心となる②はライトラインを核に駅の顔となる滞留空間を創出(気軽に利用できる形態)、橋脚の有効活用(サイネージ等)。田川側からの③は都心部を眺める視点場、隣接建物と一体感のある広場、駅と都心部をつなぐ歩行者動線を描いた。
同日の第3回懇談会(書面協議)で駅西口周辺地区の将来イメージを共有し、駅前に導入するまちの機能や施設配置といった空間形成の深化を図った。イメージ図は様々な勉強会で活用し、まちづくりに対する機運醸成や市民理解の促進につなげていく。
駅西口周辺に県都の玄関口にふさわしい風格と魅力あふれる空間を創出するため、官民一体で丁寧な意見交換を重ねている。想定年次はNCC形成ビジョンが見通す2050年頃。将来像を可視化することで車中心から人中心の空間を分かりやすく表現した。