建設技能人材機構(JAC)は年度末までにかけて、インドネシア国内で12カ所61工業高校を対象とする進路指導担当教員等への建設業説明会を実施する。高校生の日本の建設業に対するキャリアの選択肢拡大と、同国での人材育成への貢献を図る。これまで訪問していない地域も加えて裾野を拡大、さらに参加校が増える可能性もあるという。
8月に開催した業務体験会は大きな成功を収めているが、その成果を次に生かしていくため、学校側への業務説明会を実施する。
工業高校の教員等を対象に▽日本の建設分野の特定技能制度概要▽日本の建設業で働くメリット▽日本の建設業の安全対策▽JACによる特定技能外国人育成支援▽先輩インドネシア人の日本での活躍ぶり―などについて、動画、リーフレットを使って説明。さらに質疑応答や意見交換を行う。特に「特定技能分野の建設業の賃金が他の分野よりも高い」「安全対策の徹底」「中長期的キャリアパスの構築をサポート」という大きな3つのメリットをアピールする。
対象校は、8月の業務体験会に参加した学校のうち34校と新たに加わる27校の61校にのぼる。また、これまで訪問していないスラウェシ島、バリ島、スマトラ島にも拡大する。開催方法は1カ所に複数校の教員が集まる場合は説明、意見交換までだが、1校ごとに訪問する場合は、学校見学や学生との交流も行う考え。
終了後は参加者アンケートにより、説明会について感想や良かった点、悪かった点などのほか、海外の就職先を生徒に紹介する際のポイントなども聞く。
参加学校数については、現地でのPRなど含めて今後も増えていく可能性があるという。日本の建設業で仕事をすることへの関心は高まっている。