高山村は28日、「令和6年度高山村公民館長寿命化改修工事」の一般競争入札を行い、この結果、マツナガ建設(須坂市)と高井林産工業(高山村)のJVが落札候補者となった。同者の入札価格は4億1220万円(税抜、以下同じ)。予定価格は4億4800万円、最低制限価格は4億1216万円だった。現在、審査書類等の確認中で、早ければきょう30日にも落札決定する。
応札者数は3者で、ほかに岡谷組(入札価格4億1300万円)と須坂土建工業・樋沢製材所JV(最低制限価格未満のため失格)。落札者の決定後は、11月8日に臨時議会を招集し契約議案を諮る予定。工事は繰越措置を講じ、2025年度末の完了を目指す。工事中の休館期間は施工者決定後に調整する。
役場庁舎に隣接する公民館(高井4972)はRC造地下1階・地上3階建て、延べ1709㎡。1978年に建設された。本工事では特に1階と3階を重点的に改修する。
具体的には、1階の図書室は隣接する学習室との間の壁の一部を取りスペースを拡充。ロビーは木目調の空間とし、電子掲示板を置き情報発信する。3階の講堂は天井を山型に高くし空間を広げ、ステージを前方に拡張。音響機器も改修する。また全館、既存の仕上げ(天井・壁・床)、建具を改修。照明器具はLED化し、空調設備も省エネ仕様に更新する。躯体は外付けブレースの設置により耐力度を上げる。
設備包含での発注だが、エレベーターの改修のみ別途、三菱電機ビルソリューションズと随意契約する。同工事費は予算5億5000万円の中に含んでいる。
設計業務は宮本忠長建築設計事務所(長野市)が担当。工事監理業務も同社と随意契約を予定している。