石岡市は、八郷地区に新設予定の統合小学校の建設スケジュールを明らかにした。2031年4月の開校を目指し、八郷中学校隣接地に小中一貫校としての整備。25年度に基本構想の策定や用地測量、26~27年度に設計、28年度から3カ年で施工と進めていく。「小中学校統合再編計画(案)」では石岡小・国府中、園部小・東成井小・園部中についても今後、統合施設の整備を検討するとした。
「小中学校統合再編計画(案)」において示した八郷地区の統合小建設地は、八郷中学校(柿岡3513-2)の隣接地。統合対象となるのが瓦会小、林小、恋瀬小、葦穂小、吉生小、柿岡小、小幡小および小桜小の8校。31年度の統合時における児童数を461人と試算。段階的な統合を行った場合でも適正規模に至らないことから、8校を1回で統合したい考えだ。
また、複式学級の解消に向け、条件が整った場合には柿岡小へ2校を先行して再編することも視野に入れている。対象校や時期については検討中。先行統合に伴う施設の大規模改修などは想定していない。
8校統合の計画期間は、25~30年の6年間を目安とする。25年度に基本構想の策定(配置計画、コンセプトなど)や地権者交渉、用地測量を実施。26~27年度に基本設計・実施設計をまとめ、用地買収および造成工事を進める。建設工事については、28年度からの3カ年で施工する計画だ。
計画案では他に、施設一体型または施設隣接型の学校施設を検討する枠組みを示した。1つ目の対象校が、石岡小および国府中。もう1つは、園部小、東成井小、園部中の2小1中となる。
いずれも統合の優先度は中程度となり、建設地や統合再編の時期については未定としている。
学校施設の整備に際しては、文部科学省「小学校施設整備指針」や「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」などの方針を踏まえるとした。また、エコスクール、ZEB化なども推し進める。現施設については「学校施設個別施設計画」に基づき、計画的な修繕整備を図っていく方針。
今後は統合の枠組みごとに統合検討委員会を設定。早期の統合再編に向けて協議を行っていく。
「小中学校統合再編計画」の策定に当たって、現在パブリックコメントによる意見公募を実施している。受け付け期間は11月20日まで。詳しくは教育総務課(柿岡5680-1、電話0299-43-1111)まで。