北陸地方整備局営繕部は、植木組が施工する新潟地方検察庁三条支部建て替え工事現場に県央工業高校建設工学科の2年生を招いて見学会を開いた。建築を学ぶ高校生に施工中の現場を間近で見学してもらうことで、建設産業への理解を深め、イメージ向上と、やりがいを感じ、将来の選択肢としてもらうため開催。工事工程や作業内容の説明を受けながら基礎コンクリートの打設が進む現場の様子を見学したほか、鉄筋の結束体験なども行われた。
同工事は、東三条駅前にある新潟地方検察庁三条支部の建て替えを現地で進めている。現在は既存庁舎解体跡地にRC造2階建て、延べ床面積580・6㎡の新庁舎を建設中で、ちょうど見学会の日に基礎部分のコンクリート打設が行われた。今後、12月下旬ごろに1階部分、1月下旬ごろには2階部分のコンクリート打設が予定されている。新庁舎の完成移転、仮庁舎の解体、外構工事を含めて、2025年8月末の完了を予定する。
見学した生徒からは「大きな建物にコンクリートを流し込むところはすごく迫力があった。自分も少しだけ、やってみたくなった」との感想が聞かれた。
監理技術者を務める植木組の五十嵐洋氏は「せっかく建設について学んでいるのだから、目標をもって将来は建設業に入ってほしい。これから躯体の工事も進む。近くを通った際には進捗を確認し、気にしてもらうことで、より建設業を身近に感じてもらいたい」と語った。
【写真=コンクリート打設の様子を見学、鉄筋の結束も体験した】