県中之条土木事務所は、東吾妻町箱島地内で進めている橋横倉沢砂防堰堤建設事業について、近く堰堤新設工事を発注する。入札方式は一般競争となる見込み。設計は黒岩測量設計事務所(前橋市)がまとめた。
工事は、箱島湧水(箱島909)の西側付近に位置する橋横倉沢へ砂防堰堤を新設するもの。渓流の荒廃が進み、集中豪雨時に土石流や流木が発生するおそれがあるため、砂防堰堤整備を行いリスクを軽減する。保全対象は、下流側の災害避難場所と指定されている公民館および人家となっている。
整備する砂防堰堤は鋼製透過型で、堤長30m、堤高6mの規模。全体計画はコンクリート打設量503立方m、帯工4基、渓流保全工を延長30mで行うこととしている。砂防堰堤の建設は2026年度内の完了を目指している。
今回発注する工事は、掘削をしてコンクリート量300立方mを使用して打設する。工期はフレックス制度を適用して約11カ月としている。
26年度は、残りのコンクリート打設と鋼製スリットの整備を予定している。鋼製スリットは、高さ3m、延長5・5m、全体の鋼重は5tの規模。躯体工事完了後に渓流保全工や帯工を発注していく見込み。
なお、23年度は塚田建設(東吾妻町)が進入路となる管理用道路の整備工事を受注しており、現在施工を進めている。