記事

事業者
茨城県土浦市

26年7月着工目指す/上大津に統合小学校

2024/11/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 上大津小学校の整備事業を進める土浦市は、10月29日の基本設計検討委員会に施設配置案を提示した。今後はワークショップなどを経て、2025年3月に基本設計を公表。楠山・須藤特定JVが25年度に実施設計をまとめる。本体工事については一般競争入札となる見込み。26年7月に着工し、2カ年で施工を行っていく計画だ。建設中は上大津東小の既存校舎を活用し、費用削減につなげる。新校開校後、既存校舎の解体やグラウンド整備と進めていく。



 建設地が、上大津東小(沖宿町2489)敷地を含む敷地面積2万4550㎡。施設配置に関して、事務局案では上大津東小北側に校舎および体育館を新築。既存校舎南側にグラウンドを整備する計画。

 教室棟は2階建て、特別教室棟は平屋建てとし、合わせて延べ床面積6900㎡規模を想定している。体育館については基本計画の段階で長寿命化改修を予定していたが、新築に変更。渡り廊下などは設けず、校舎と体育館を一体で整備していく。構造については検討中だが、木質を積極的に用いる方針だ。

 諸室については普通教室(18室)、教職員室、特別支援教室(6室)、特別教室およびラーニングコモンズ(図書室+コンピューター室)などとし、中庭を設ける。

 外構では、既存校舎の南側にグラウンドを整備。既存校舎解体後の跡地についても、グラウンドとして利用する。駐車場については、委員会の中で台数の増設などを求める声が上がったことから、事務局案で提示した56台から変更となる見通し。

 体育館の周辺にはマンホールトイレ、かまどベンチを備え、災害時の避難場所としての機能充実を図る。また、敷地外周に歩道を設け、地域住民が日常利用できるようフェンスをセットバックする計画。植栽に関しては既存の桜並木を伐採し、低木を中心としたものに植え替える考え。

 今後の流れとしてはワークショップや第3回検討委員会などを経て、25年3月に基本設計を公表する予定だ。楠山・須藤特定JVが25年度に実施設計を策定。本体工事の施工者についてはJVを想定し、一般競争入札で選定する見込み。26年6月議会で本契約に係る議決を受け、7月に着工し2カ年で施工を進める。建設中は仮設校舎を設けず、上大津東小の既存校舎を利用。費用削減につなげる方針だ。

 上大津小の整備は「上大津地区小学校適正配置実施計画」に基づき、上大津東小と菅谷小を統合するもの。28年4月の開校を目標としている。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら