茂木町は、道の駅もてぎリニューアルの基本設計をまとめた。国道123号からの進入路を挟んだ東側広場に施設を集約。西側はすべて駐車場とする。実施設計は基本設計を担当した龍環境計画(東京都)に委託し、2025年度中の完了を予定。26年度早期の工事発注と着工、27年9月の新店舗一部仮オープン、28年4月のグランドオープンを目指す。概算工事費は18億円を見込んでいる。
東側に新設する施設はフードコート、直売所・お土産販売、公衆トイレ、連絡通路などを想定。これらの施設いずれかにコンセプトルームを設置。行政機能を含めた施設に位置付け、茂木の町づくりの情報やイベント、文化、観光、移住定住などの情報を発信する。
新設建物には町有林のスギ・ヒノキを活用。道の駅もてぎのコンセプト「しあわせの、自給自足。」を発信する施設として整備する。
直売所やお土産販売などの売り場面積は約1600平方mに拡大し、公衆トイレとともに北側に配置。売り場と各施設をつなぐ屋根付き連絡通路を南側、フードコートを東側に設け、各施設の屋根には太陽光パネルを設置する。
南側の既存のバウム工房(RC造一部木造平屋建て延べ392・84平方m)と防災館(S造2階建て延べ405・27平方m)は現状維持。
工事はレストラン桔梗の解体を先行。仮設店舗を敷地内に設け営業する予定。その他店舗は営業を続けながら広場に新しい建物を建設。新店舗の一部仮オープン後に旧建物を解体。解体後に駐車場と外構工事を実施する。
敷地面積は約1万6000平方mから1・9倍の3万平方mに拡張。整備にかかる敷地内のモニュメント「SUKIDAPPE(すきだっぺ)」は移設。移設先は検討中。併せて広場の公園遊具更新やランドスケープなども検討する。
駐車場は203台から279台に拡大。国道123号を挟んだ南側駐車場(137台分)と合わせ400台超が収容可能となる。
解体する建物は野菜直売所がRC一部木造平屋延べ336・96平方m、けやき十石屋がS造平屋延べ263・8平方m、レストラン桔梗がRC一部木造平屋延べ305・31平方m、公衆トイレがRC一部S造平屋延べ186・5平方m。
慢性的な駐車不足を解消し停めやすく安全な駐車場を実現。手狭な店舗、食堂は面積を拡大することで誰でも利用しやすい施設へバリアフリー化。ら~めん十石屋、レストラン桔梗、つけ汁うどん店をフードコートにまとめるなど道の駅そのものの課題解決につなげる。
道の駅もてぎは、22年8月に国土交通省の第3ステージモデルプロジェクトに指定。道の駅を核とした地方創生や持続可能な安定運営を目的にビッグデータなどを活用した利用者視点の効果的な取り組みを推進。道の駅の底上げを図る現場支援が強化される。