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山梨県峡南農務事務所

来年9月以降に工事発注/大塚排水機場の更新計画

2024/11/07 山梨建設新聞

 県峡南農務事務所は、大塚排水機場の更新と整備工事を今後計画している。本年度は実施設計業務の策定を目指す。工事は来年9月以降の発注を予定しており、2025年度から3カ年かけてポンプの整備や発電機の更新工事などを進める見通し。

 大塚地内に既存する同排水機場は、竣工から今年で45年が経過しており、経年劣化が進んでいる。

 現段階で想定する工事内容としては、内部に備わる2台のポンプのオーバーホールを予定している。工事では排水機場を稼働させながら進める必要があるため、1台ずつ交互に工場へ持ち込んで整備を進めていく。

 このほか排水機場の稼働に必要なディーゼル式の2台の発電機は、建設当時から使用されており、排水施設の今後の維持を図るため、新しいエンジンに更新する見通し。

 なお、躯体についても防水処理や外観の塗装などが必要な状態にあるという。さらに給水槽の耐震対策も検討していく。

 本年度に着手している実施設計業務の中で、どの程度の工事が必要かなどを具体化させていく。実施設計業務は葵エンジニアリングが担当し策定する。成果品は25年2月28日までに納品となる。

 工事は本年度にまとめた設計成果品をもとに、25、26、27年度の3カ年で工事を予定している。発注時期は現段階で25年の9月以降をめどに行う見通し。

 同排水機場は豪雨などによる湛水被害防止のため1979年3月に完成した。建物内にはφ900㎜の排水ポンプ2台、出力91PSのディーゼルエンジンなどが備わる。機場の上屋はRC造。

 県では早期に工事を進めて、災害の未然防止や地域の安全確保につなげていく。


【写真=整備や更新工事を計画する大塚排水機場】

整備や更新工事を計画する大塚排水機場

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