日立市は、日立駅に近接する市所有の旧寿々木ビルを(仮称)まちなかにぎわい交流施設として整備するため、サウンディング型市場調査を実施する。参加受付は12月4日正午まで。現地見学会は12月6日正午まで随時実施する。直接対話の参加受け付けは12月6日正午まで。参加人数は、いずれも1事業者3人以内。今後、公募型プロポーザルで民間事業者を選定する予定だ。
活用の基本的な考え方は、まちなかの回遊性向上や、日立駅前地区の活性化などを基本とする。学生や若者が活動できる場の提供や、意欲ある創業希望者による新たな事業機会の創出など、民間事業者が主体的に取り組む事業により、地区全体の魅力向上と施設の維持管理コストの低減につながることを期待している。
想定する事業条件としては、公募型プロポーザル方式により施設を利活用する民間事業者を選定。施設を賃貸した上で、提案内容の実現に必要な施設の設計、整備および管理運営を実施することを想定している。サウンディング調査の結果公表は12月下旬の予定。
民間サービスの提供を基本とするが、一部公共サービス提供の提案も可能。必要性などを考慮し、市民生活の向上に資する場合、公共機能を付加する可能性がある。
事業内容に応じて、施設の改修内容の提案を求めることを見込む。改修などに必要な経費は原則、民間事業者が負担することを想定。改修等や市が必要と認めたサービスの提供に要する経費の一部は、市が負担することを検討している。
建物の一体的な利活用を基本としているが、1フロア以上を利活用する事業計画の提案も可。
サウンディングの内容は、①利活用に当たっての基本方針、事業内容(公共サービスも含む)に関する提案②事業スキームおよび事業条件等に関する意見や要望③市と民間事業者の役割分担および費用負担に関する意見や要望④市に期待する支援内容および配慮事項に関する提案─など。
旧寿々木ビルは、S造陸屋根6階建て、1988年に建築。床面積600・53㎡。インフラは電気、都市ガス、上下水道引込済、エレベーター(6人乗り)、貯水槽(2t)。敷地脇には駐車場(4台分)を確保する予定。外壁塗装材にアスベストが使用されているため、外壁改修を行う場合は飛散防止対策を講じる必要がある。