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茨城県龍ケ崎市

農集排を公下編入/事業費は約5億

2024/11/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 龍ケ崎市は、下水道事業経営戦略(案)において、農業集落排水事業の公共下水道事業への編入に係るスケジュールを明らかにした。2027年度から2カ年で設計をまとめ、29年度から工事を開始。32年度に工事完了、編入となる見通し。編入に係る事業費として、6カ年で合計4億9925万2000円を見込む。計画には他に、ストックマネジメント計画に基づく長寿命化などを盛り込んだ。

 今後の事業予定では、32年度に農業集落排水事業の公共下水道事業への編入を計画している。スケジュールとしては27年度から2カ年で基本設計・詳細設計を作成。29年度に着工し、4カ年で整備を進める。32年度の工事完了を目指す。

 編入に際しては、接続管路布設や中継ポンプの新設、処理場施設の除却などを行う。統合に係る事業費として、27、28年度にそれぞれ2500万円、29年度からの4カ年については6231万3000円/年を見込んでいる。

 管渠施設の老朽化対策については、公共下水道事業のストックマネジメント計画や、農業集落排水事業における最適化整備構想を元に、リスク評価を踏まえた計画的な改築更新工事を進めるとした。

 25年度から34年度までの建設改良費については、公共下水道事業の未普及解消に2000万円/年を試算。改築更新には10年間で計6億87万5000円を見込む。農業集落排水事業においても、統合までの8年間については500万円/年を投じ、改築更新を実施していく。

 事業概要としては、公共下水道事業の全体計画面積が1862・8ha(汚水)、1833・4ha(雨水)となっている。処理区域内人口密度が42人/ha。県霞ヶ浦常南流域下水道へ接続があり、処理区数は1地区。処理方式は分流式を採用している。農業集落排水事業については、計画人口を680人とし、処理区域内人口密度が7・6人/haとなる。処理区数1地区(板橋・大塚地区)、管路延長8616m、処理場1カ所を有する。

 本戦略の計画期間を、34年度までの10年間に設定。計画改定に当たり、12月2日までパブリックコメントを募集している。意見の提出先は都市整備部下水道課(龍ケ崎市3710、電話0297-64-1111(内線)454)まで。

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