長野市落合橋の架替事業を進める県長野建設事務所は、橋梁詳細設計業務を12月上旬にも公告する。18日の県建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格を決めた。入札方式は技術提案型総合評価落札方式を採用。価格以外の評価点は30~50点の範囲で設定される。入札参加基本要件は建設コンサルタント(鋼構造及びコンクリート)、県内本店または営業所、所属技術者3人以上。発注規模は税込み予定価格3000万円以上。
詳細設計の概要は上部工:(犀川区間)9径間連続鋼箱桁橋L539.7m、(千曲川区間)8径間連続鋼箱桁橋L404.2m、下部工:(橋台)逆T式橋台2基、(橋脚)壁式橋脚15基、張出式橋脚1基※中土手部、基礎工:(杭基礎)14基、(ニューマチックケーソン基礎)4基。開札予定時期は2025年1月上旬で、履行期間は約540日(債務負担行為設定済)。
同種実績要件で「鋼箱桁橋の橋梁詳細設計(橋長100m以上、新設または拡幅)の実績」を、また技術者要件で管理技術者と照査技術者にそれぞれ技術建設部門(鋼構造及びコンクリート)の配置を求める(兼務不可)。総合評価の評価項目は11月28日の県総合評価技術委員会で決める。
主要地方道長野菅平線に架かる既存橋は1966年に架設。橋長は940.9m。老朽化に加え、今後新設される上信越自動車道若穂スマートインターチェンジと長野市街地を最短で結ぶアクセス道路になることも踏まえ、2022年度に橋梁架け替えを含む道路改築事業を新規事業化した。この時に示した完成予定年度は30年度(事業期間9年)、事業費は180億円(うち橋梁分100億円)。事業内容は橋梁架替工L1700m×W6.5(16)m(うち橋梁部L960m×W9.5(19)m)。新橋は既存橋の約50m下流に設置する。
21年度に発注した橋梁予備設計は国土監理(長野市)が担当。このほかこれまでに測量、地質調査、堤防道路との交差部の設計などを実施している=表参照=。
本年度の発注は今回の橋梁詳細設計が初。計画調査課は「予算の状況次第だが、本年度中に測量業務を1件発注できれば」と話した。