県環境森林部は2025年度から35年度までの10年間を対象とした、西毛地域森林計画案を示した。西部環境森林事務所管内が対象となる。林道および林業専用道など路網整備のうち開設は、高崎市内の久能沢線など36路線、28・5㎞を予定。拡張は藤岡市内の東御荷鉾線など247路線、348・8㎞を盛り込んだ。また、治山事業は下仁田町の竹上区域で16地区など96地区の実施を見込んでいる。(※3~4面に関連表)
現行計画は20年度から10年間が対象。25年度で5年が経過することから見直しを行い、新たな計画として策定する。20~24年度の計画進行状況は、林道の開設は計画延長18・6㎞に対して4・6㎞の実績。うち、林業専用道は7・8㎞の計画延長に対して2・2㎞の実行となった。拡張は計画延長217・4㎞としていたものの実行延長は15・7㎞。このほか、治山事業は山地治山79地区、水源地域整備2地区、保安林整備12地区となる。
新計画での市町村ごとの林道開設は◇高崎市=4路線、4・1㎞◇安中市=1路線、1・9㎞◇藤岡市=13路線、5・9㎞◇富岡市=1路線、0・3㎞◇神流町=2路線、2・8㎞◇下仁田町=1路線、2・7㎞◇甘楽町=1路線、4・3㎞◇上野村=11路線、2・8㎞◇南牧村=2路線、3・7㎞-。現行計画の41路線23・3㎞から36路線28・5㎞に変更となる。前半5年間では、林業専用道鳶石線など12路線の実施を見込んでいる。
拡張は◇高崎市=74路線、86・6㎞◇安中市=44路線、31・9㎞◇藤岡市=25路線、50・1㎞◇富岡市=14路線、26・4㎞◇神流町=29路線、47・6㎞◇下仁田町=17路線、10・7㎞◇甘楽町=11路線、39・0㎞◇上野村=19路線、45・4㎞◇南牧村=14路線、10・7㎞-を位置付ける。現行計画の245路線347・4㎞からは2路線1・4㎞の増となった。前半5年間で行う路線については、神流町の二子山線など105路線を見込む。
治山事業は、渓間工や山腹工、本数調整伐などを96地区で実施する計画。高崎市内では背場谷津区域の12地区を予定し6地区を前半5年間で行う。安中市は宮ノ上区域の14地区で、このうち7地区を前半5年間で実施。このほか◇藤岡市細谷戸=8地区(前半5年間4地区)◇富岡市下十二=2地区(同1地区)◇神流町持倉=12地区(同6地区)◇下仁田町竹上=16地区(同8地区)◇甘楽町向山=4地区(同2地区)◇上野村タルノ沢=14地区(同7地区)◇南牧村仏岩=14地区(同7地区)-となっている。
原案は12月の森林審議会で審議。その後に国との協議を経て策定となる。地域森林計画は県内を吾妻、西毛、利根上流、利根下流の4地域に分けている。吾妻地域は23年度、西毛地域が20年度、利根上流を21年度、利根下流は22年度にそれぞれ策定している。