小山市は、美田地区市民交流センターを整備するため、3地区の代表者らによる懇話会を年内にも立ち上げる。浅野正富市長が本紙のインタビューに答えた。中、穂積、豊田の3地区が利用する市民交流センターは、懇話会で2025年度にも基本構想を作成。整備予定地や規模、内包する機能・コンテンツなどを選定。候補地の一つとして豊田小中一貫校整備で廃校となった旧豊田南小学校跡を挙げた。(2面に浅野市長インタビュー)
市は地域コミュニティ計画で市内5地区に市民交流センターの整備を進めている。これまでに間々田、小山、絹桑地区の整備を完了。今年5月には大谷市民交流センター「あいとぴあ」を開所した。
残る美田地区市民交流センターは現在、地域住民の意見を反映させる懇話会実施に向け準備を進めている。メンバーは3地区の自治会やまちづくり団体の代表者、地元選出の市議会議員、PTA、農業委員など多方面から意見を求め、合意の上に基本構想を作成する。
整備期間はこれまでの地区市民交流センターと同様に8~10年程度を見込む。浅野市長は整備時期を早めるのも遅らせるのも建設地の手当てとし、用地取得の不要な旧豊田南小学校跡地を候補地の一つに挙げた。敷地面積は1万9664平方m。うち3596平方mが借地。
市民交流センターに機能を内包する公民館は、中、穂積、豊田の3地区に所在。市出張所も3地区に配置されている。間々田地区市民交流センターには高齢者サポートセンターも内包した。
懇話会では先行して整備した4地区の市民交流センターの実績を踏まえ、美田地区の市民サービスに必要な機能を盛り込む見通し。