吉川市は「吉川美南駅東口周辺地区第2回商業・業務ゾーン(画地番号1)」の優先交渉権者が申し込みを辞退したことを受けて、再度の事業者募集に向けて調整を行う。同画地の売買面積は1万3153㎡。民間事業者の進出意向や提案施設などを把握した上で、適切な事業者募集の時期を見極める。
吉川美南駅東口は、複数のゾーンに分割して再整備を推進中。東口駅前広場の周辺に当たる「商業・業務ゾーン」は、市の新たな玄関口として賑わいのある空間を創出する方針となっている。
同ゾーンの「画地1」はプロポーザル方式で事業者を募集し、大和ハウス工業(共同申込者=医療法人社団葵会)を優先交渉権者としていた。総合病院の整備へ向けて調整していたが、建築費や医療機器費の高騰や金利の上昇などが重なったことを踏まえ、葵会の経営判断として総合病院の進出計画が中止となった。
市としては優先交渉権者の申し込み辞退を受けて、市の新たな玄関口として魅力ある施設の立地に向けて再度の事業者募集を行う予定。当時の募集概要では、地域貢献に寄与する▽店舗▽事務所▽教育施設▽病院▽診療所▽公衆浴場▽保育所▽福祉施設▽遊戯施設――などの単独または複合用途を求めていた。