県峡南建設事務所は、遅沢静川線において災害復旧工事を本年度に行う。工事は近く公告となる見通し。発注形態は指名競争入札を執行して発注される。
身延町夜子沢地内を走る同線の一部において、災害復旧工事を進めるもの。
今年の夏に発生した台風10号の影響により、該当箇所に備わる路側の擁壁が倒れて崩れた状態にあるという。
現在の状況として、車両の通行に影響はない状態だが、谷側の路線を一部規制して片側相互通行で対応しているという。
今回被災した箇所では、台風による豪雨がもたらした出水により、路側に構造物が無い状態となり、県では該当区間の安全な通行を図るため、早期の復旧を行う。
復旧工事では、L9・5mにかけて重力式擁壁を設置する。
このほか、置き換えコンクリート(V44立方m)を進めていく。さらに、アスファルト舗装の復旧工や、ガードレールの撤去と再設置などを予定している。
工事に伴う設計業務については、秀建コンサルタントが担当しまとめた。成果品はすでに納品済みとなっている。
工期には約4カ月間を見込んでいる。完了の見通しとしては来年3月中を予定している。
なお、被災した現場は10月31日に災害査定を受けており、県では早期に工事着手して同線の復旧を図る。