県沼田土木事務所は、片品村戸倉地内の主要地方道水上片品線の尾瀬工区で道路改築事業として行う吹付枠工事を12月に指名競争入札で発注する。工種はとび・土工・コンクリート工事で、工期は約7カ月を見込んでいる。設計は基礎地盤コンサルタンツ(東京都江東区)が担当してまとめた。
事業は、同路線の片品村戸倉地内にある石子根沢橋の北側380m付近を起点に、石子根橋北側150m付近まで、施工延長230mを対象に、道路の狭窄部を拡幅するために行っているもの。5・5mの幅員を、50㎝の路肩を含めて6・5mに拡幅する。22年度に着手し、今回で3年目となる。
今回の工事では、路線東側の法面にモルタル吹付枠工とグラウンドアンカー工を行う。
吹付枠工は3・5m×3・5m、梁断面は500㎜×500㎜、枠の延長は34・8mで、枠内吹付はモルタルで行う。グラウンドアンカー工については、延長8~13・5mの鋼材のアンカーを、枠工の交点部分に7カ所打設する。
尾瀬工区道路改築事業の進捗率は、今回の発注前時点で50%となっており、今後は起点側の土留部でブロック積工を行う予定としている。なお、発注は2025年度以降となる見込み。
22年度には、道路改良工事延長39・3m、グラウンドアンカー工4本、モルタル吹付法枠工面積38・5㎡を鈴木特殊土木(片品村)が施工を担当また、23年度はモルタル吹付け枠工75・2㎡、グラウンドアンカー工延長8~9mで5本を椎坂建設(沼田市)が受注して実施している。