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栃木県県土整備部

県土整備部、事前評価 来年度着手の大型事業、尾名川、城山東と前橋水戸線本町

2024/11/25 栃木建設新聞

 県公共事業評価委員会(委員長・山岡暁宇都宮大学教授)が22日開かれ、2025年度着手予定の県土整備部3件と農政部5件の審議・事業概要を報告。評価委員会は県土整備部の総事業費53億円の1級河川尾名川(足利市奥戸町~川崎町)を承認したほか、主要地方道宇都宮今市線城山東(宇都宮市駒生町~大谷町)と都市計画道路3・4・1号前橋水戸線外3路線本町(佐野市本町)を報告。農政部の報告5件は、中山間茂木地区(茂木町)と農地整備の上古山地区(下野市、宇都宮市)、上稲葉地区(壬生町)、親園鴨内川地区(大田原市)、塚崎・田間地区(小山市)。

 尾名川の改修延長は1級河川旗川合流部からJR両毛線橋梁まで2650m。計画流量毎秒130立方mの洪水を安全に流下できるよう掘削8万立方m、築堤9万3000立方m、護岸工3500平方mに加え、道路橋6橋と排水樋門1カ所を新設して河川断面を拡大する。

 事業期間は44年度まで20年間。25年度は測量設計に着手する予定。事業費の内訳は測量設計3億円、用地5億円、工事45億円。

 整備は現況の河川断面30mを両側に引き堤し天端幅で40~65mに拡大。河道は掘削しハイウォーターレベルから4・5mを確保。両岸を築堤し護岸工を実施する。

 計画確率規模は5年。計画河床勾配が900分の1。計画流量は中央部の毛野東部工業団地で左支川合流部を境に下流が毎秒130立方m、上流は85立方m。

 架け替え予定の6橋梁は下流側から一般県道佐野太田線樋詰橋、足利市道の迫間橋、長沼橋、大久保橋、神明橋、分校橋。

 宇都宮今市線城山東は、東が街路駒生Ⅰ工区と西は大谷南工区の中抜け区間900m。現道は歩道のない7mで、両側歩道2・5mと自転車通行帯1・75mを確保した15mに拡幅。準用河川鎧川を渡河する鎧川橋を架け替える。

 交差点は明保通りと瓦作街道を十字路化するなど市道2カ所に右折レーンを設置するほか、上下線のバス停4カ所にはバスベイを配置する計画。

 事業費は23億円。内訳は測量調査1億円、用地16億円、工事6億円。うち鎧川橋の架け替えに1億5000万円を試算した。事業期間が34年度まで10年間。25年度から用地調査・補償を進め、28年度を目途に工事に着手する見通し。

 前橋水戸線本町は、高砂町工区西側299mを拡幅し歩道を整備、無電柱化を実施する。

 現道は歩道のない11mを18mに拡幅。交差点が連続する区間のため右折車線分3mを内包し車道は3m×3,両側の自転車通行帯を1・5m、両側の歩道を3m確保する。

 拡幅に伴い既存の本町交差点の4隅と万町交差点の北側の隅切りを改善。歩行者だまりを確保し、左折車両の通行を円滑化。

 改善する本町交差点は北側が都市計画道路3・4・206号本町奈良渕線と南側は3・4・205号佐野行田線、万町交差点の北側は3・5・208号昇栄殿町線との交差部を改良する。

 事業費は27億円。内訳が測量設計1億円、用地18億円、工事8億円。事業期間は31年度まで7年間。調査設計が25~28年度、用地補償26~29年度、工事は27年度を目途に着手する。

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