新潟県生まれの新技術を紹介するMade in 新潟新技術(土木・建築)展示・発表会が22日に新潟市の朱鷺メッセで開かれた。当日は県内企業37社が開発した78技術のパネル・製品等の展示や7社のICT活用工事に関する特別展示、6社による技術発表が行われたほか、噂の土木応援チーム デミーとマツが「心を燃やせ!デミーとマツの熱血ドボク講義」と題した特別講演も行われ、300人を超える建設、行政関係者で大いににぎわった。
主催者である県土木部の山郷和久技監は、2006年度に立ち上げた「Made in 新潟新技術普及活用制度」について、現在は85企業の173技術が登録されており、昨年度までの売上累計が1700億円を超える規模になったことを紹介し、展示会を通じて「新潟生まれの新技術を、ぜひ間近でご覧いただきたい」と述べるとともに「展示発表会などを通じて、新技術のより一層の普及を目指したい」とした。
また同日には、本年度の優秀技術表彰に選定された水倉組の「老朽化した鋼矢板水路の補修工法(ストパネ工法)」と明和工業の「農業用水用空気弁(スマートエアバルブ)」の表彰式・技術発表も執り行われた。優秀技術表彰制度は前年9月1日~本年8月31日までの期間に、プラチナまたはゴールド技術に登録された技術が対象で、特に優れた技術を表彰することで情報発信し、県内外問わず活用を促進する。ストパネ工法はプラチナ技術、スマートエアバルブはゴールド技術に認定された。
水倉組の水倉直人社長は「表彰は身に余る光栄。これを励みに県内・県外問わず多くの皆さまからご利用いただくよう努めたい」、明和工業レンタル・製品販売事業部の本間敏行課長は「これからも製品開発に努め、より一層貢献できるような製品化をさせていただければ」とし、それぞれが感謝の言葉とともに今後の展望を語った。
技術発表では、アドヴァンスが「全数連結対応型プレキャストブロック」、レックスが「蓄光コーンバー」、興和が「防災井戸バルブベント」、皆建が「防草緑化一体化シート」を紹介し、県技術管理課も同制度を説明した。
【写真=(左から)水倉社長、山郷技監、本間課長、新潟生まれの新技術が集まった】