埼玉県建設業協会(小川貢三郎会長)は19日、秩父市内で施工中の国道140号大滝トンネルで、熊谷工業高校の生徒を対象に現場見学会を開催した。参加した土木科1年生39人は、発注者や施工業者の説明を聞きながら実際にトンネル内で現場を見学。トンネル構造物や最新技術に感心するなど、建設業の魅力に触れた。
生徒は最初に、贄川の現場事務所に併設されたインフォメーションセンターで説明を受けた。主催者である埼建協から北村学業務部長が「積極的に見て学んでほしい」と呼び掛けた後、建設業の仕事について「大滝トンネルもそうだが、自分が手掛けたものが目に見える形で残り、利用する人に愛され、感謝される大変誇らしい仕事」と説明。見学会を機に建設業へ興味を持ち、職業選択の一つとして検討してほしいと期待した。続いて生徒は、事業紹介の動画を視聴。発注者の県西関東連絡道路建設事務所や、施工を担当する大林組・西武建設・斎藤組JVから、トンネルの概要や工事の進捗状況が説明され、生徒は興味深くに耳を傾けた。
その後に現場に移動。生徒は覆工済みの壁面形状や大規模なトンネル構造物を興味深く観察していた。
大滝トンネルの規模はL2053m、W10mで、秩父市荒川白久と秩父市大滝の国道140号の現道7㎞を約2㎞のトンネルでショートカットする形で結ぶ。2021年10月15日から着工し、将来は西関東連絡道路の一部となる。