古郡建設(古郡栄一社長、深谷市)は19日、熊谷工業高校建築科1年生37人を対象に現場見学会を開催した。対象となった現場は深谷市内の2カ所で、深谷市幼稚園・こども館複合施設建設工事現場では基礎杭の施工を、特別養護老人ホームあかつき新築工事現場では、内装工事・外構工事の施工現場をそれぞれ間近で見学。建設業の実際の仕事について理解を深めた。
同社はスタッフや現場のリアルな姿などを積極的に情報発信している。今回の見学会は、厚生労働省が推進している「つなぐ化事業」も取り入れ、現場到着までのバス車内で、同社の渡辺部長が行った「建設業について」の授業では、こうした情報を交えながら建設業の仕事について生徒にわかりやすく説明した。
終了後のアンケートからは、見学会を通して理解が深まるとともに、イメージアップにもつながったことが反映されるものとなった。建設業界について参加する前に知りたかった事項の質問で、もっとも多かったのは「仕事のやりがい」で30人、次が「給料」で22人、「休日・休暇制度」と「会社の雰囲気」が21人と続いた。知りたかった事項に関する満足度では「十分に知ることができた」13人、「だいたい知ることができた」23人と多数を占めた。また、「建設業に対する印象の変化」の問いでは、「かなり良くなった」16人、「良くなった」25人と、やはり多数を占めた。そして、建設業界への就職先について「参加前は考えていなかったが、選択肢の一つとして検討したいと思った」が16人となった。