前橋市は増築および大規模改修を計画している上川淵公民館(後閑町35)で、2025年度の着工を目指して準備を進めている。工事は2カ年で実施する方針で、増築と改修を並行して工事を進めることとなる。新たな施設は平屋で、床面積550㎡程度の規模を想定。構造については最終的な調整を進めているところ。基本および実施設計を勝山工務所(前橋市)が担当している。
工事は既存施設の老朽化のほか、ホールや事務室が狭小であること、エレベーターがないなどバリアフリー対応の面で課題があるため、その対応として計画。23年度に設計を委託し、年度内にまとめる方針。
これまでにまとめた基本計画では、既存施設西側にある駐車場スペースへホール棟を増築。大規模改修工事としては、既存施設の2階部分を閉鎖、1階部分の間取り変更を中心にしたい考え。
ホール棟は、315㎡程度の大ホールを中心にそれぞれ約60㎡の調理実習室および造形創作室、約47㎡の水屋含む和室などを備えた約550㎡規模の計画としている。構造についてはW造も含めて検討している。
大規模改修はRC造2階建て、延べ床面積1528・79㎡の既存建物で実施する。2階を閉鎖するため、内装および階段を撤去、窓や扉については原則ふさぐことで小屋裏空間へ変更するとしている。閉鎖に伴い、2階部分にあった各諸室は増築部分またはホール棟へ配置するため、1階部分の間取りを変更。合わせて狭小な玄関ホールや事務室の拡張も実施する。このほか、施設のバリアフリー化なども行うとしてる。
また、現在でも利用者数に対して駐車場の台数不足が過大となっていることに加え、施設西側の駐車場をホール棟の建設予定地としていることから、駐車場の拡張も予定。既存施設の道路を挟んで南側にある駐車場からさらに南の敷地を取得し、約90台分の駐車場を新設する。